歩こ、歩こ!

2013年から毎日(10kmくらい)歩き始めた、54才男です。歩くことの素晴らしさ、健康、その他日々の思いつきなどを書いていきます。

「呼吸」とは、随意運動と不随意運動の中間に位置する活動

呼吸とは、カラダがこの世に生まれた瞬間からやり続けていることです。
それは、何も自覚していない赤ちゃんの状態から、
身体が自動的に、片時も休まずにやっている、という意味では、
生理的な運動、に近いです。
呼吸というものが、深い睡眠中でも休まず続いている運動である、
ということは、私たちが意識的に行っている行為ではない、ということです。
・・・にも関わらず、呼吸は「意識して行う」こともできます。

そう考えてくると、「呼吸」というのは身体の運動の中で、
かなり独特な位置にある運動だ、と言えます。

―――何が「独特」なのでしょうか?

例えば同じ生理的なレベルの運動でも、心臓の鼓動等の場合、
その動きを自分の意志でコントロールすることはできなません(・・・普通は。)

  実はこう書いたところで、そういえば本気でしようとトライしたことはないなぁ、
  ちょっと試しにやってみっか、とそっちに意識を向けてみたのですが・・・。
  なんだか強く鳥肌が立って、「やめとけ!」、という感覚が来ました。(笑)
  ぞわっっと、強い感覚と鳥肌で、しばらく余韻が続いてびっくり・・・。
  心臓の動きっていうのは、顕在意識が「コントロールする」ようなものではなく、
  感じ、見守り、いとおしみ、身体さんありがとう、
  と感謝するものなのですよね、———きっと。(笑)
  身体全体の繊細な調和に基づいている動きに、顕在意識が手出しする、
  なんてのは、分不相応なでしゃばりなことなんで、
  「やめんかいっ!」、という反応が来たのでは・・・?!
  ———そんな感じでした。(笑)

しかし「呼吸」の場合は、自分の意志で、
そのスピードや深さ、タイミングなどを自在にコントロールできます。
生まれた時から、睡眠中も含めて片時も休まずに機能しており、
止めたらすぐに死んでしまう、という点では、
心臓や脈拍の動きと同じ「無意識の生理的な運動」でありながら、
かつ、「自分で自覚して、意識的にコントロールできる運動」、
であるところが、「独特な位置にある運動」、なわけです。

  ※———それともう一つ、「独特な位置」にある要素としては、
  その絶え間ない循環活動が、「外気を取り込むこと」、
  つまり「絶え間ない外部との物理的な循環運動」、
  となっていることもあります。
  これは、心臓・血液循環系を始め、あらゆる生理的な循環運動が、
  内部だけの循環運動となっていることと比べて、
  「呼吸」だけが持つ特徴、と言えると思います。

つまり「呼吸」というものは、
食事したりカラダを動かしたり、という私たちの日常の「随意運動」と、
心臓の鼓動や血流や神経伝達や脳波や各種内臓の動きのような、
無意識下の生理レベルで行われている「不随意運動」との、
丁度中間に位置しており、
その両方の要素を同時に含んでいる運動、となっているわけです。

(つづく)

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イヤ、寒いよな、この格好は・・・。(笑)

●「深呼吸歩き」のやり方はこちら↓

aruko-aruko.hatenablog.jp